"貧困というのは、お金がないことではない。
頼れる人がいないことだ。"(p272)
"大学を卒業して、普通に暮らし、
真面目に働いていたのに―
わたしはホームレスになった。"(帯)
著者の体験ももとになっているとのこと。
自分も奨学金で大学、大学院に通い、
修了して数年は生活するのがやっとの時があった。
今でこそ、株主優待券をもらえるようになったり、
なんとか安定して過ごせているが、
給料日に口座のお金が支払いにほぼ消えていた日々を思い出す。
作中の主人公愛や、他の登場人物は、
正直もっと辛い境遇で生きている。
神様という言葉の響きは、待ち人にはあまりにも儚い。
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