2019年4月の読書まとめ
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2866ページ
1.ジブリアニメで哲学する 世界の見方が変わるヒント (PHP文庫)
ジブリ10作品について、「これにはこういう意図があるんじゃないか」と解説している本。著者はこの本を書くのがとても楽しかったそう。好きな作品を見ながら書けるから。次回書いたら別のものが書けそうだとも書かれている。今日から大学生となり、独り暮らしを始めた従兄弟のアパートに、そっと置いてきた本(置いていくことは本人にも伝えた)。彼は自室のロフトの一角を図書コーナーにすると意気込んでいた。彼も中学校時代は僕と同じで不登校だった。そこにもきっと意味はある。改札で握手した彼の手は、いつしかがっしり逞しくなっていた。
読了日:04月01日 著者:小川 仁志
2.冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)
不思議な世界観の小説。高校に閉じ込められた8人。でもその世界は、現実かどうかわからない。2ヶ月前に屋上から飛び降りた生徒が鍵になっていそうだが、なぜだかみんなその人のことを思い出せない。加えて、実は飛び降りたのは自分だったのかもしれないとそれぞれが思い始める。今はまだ不思議感満載。下巻でどんな風になるんだろう。
読了日:04月04日 著者:辻村 深月
3.論理と感性は相反しない
短編小説がたくさん。でもよく読んでいくと根っこの方で繋がっている雰囲気。一つ一つが短く、テレビコマーシャルを見ている感覚だった。小学生のバレンタインの話と、アンチポデスの話が面白かった。神田川と真野の再開の話も、切ないけれどなんかわかるな。あのときはあのときの幸せがあった、みたいな感覚。自分が走ってきたコースを、これからスタートしようとしている教え子たちは、自分が年を重ねる度に増えていく。
読了日:04月04日 著者:山崎 ナオコーラ
4.冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)
ページ数の割りに勢いよく下巻も読み終わった。ペルソナシリーズっぽいなぁという印章。読み進める度に、各登場人物の深いエピソードを知ることができて、彼らとコミュを築いていく感覚に浸れる。読み落としている伏線がいっぱいあるかも。他の方の感想を見るのが楽しみな読後感。
読了日:04月09日 著者:辻村 深月
5.誰も知らない世界のことわざ
前作『翻訳できない世界のことば』に続いて読了。その国ではこんな表現をするのか~って感じ。「テーブルクロスには小さすぎ、ナプキンには大きすぎる」というオランダのことわざは、サッカーの中継で粕谷さんが使っていたかも。中途半端なパスを例えて。
読了日:04月16日 著者:エラ・フランシス・サンダース
6.みさと町立図書館分館
ほのぼのした話かと思ったら、後半になるにつれてなかなか重いというか、深い話だった。自分が同世代だというのもあるのかもしれない。「今、ここ」を一生懸命生きる。それでいいんだ、きっと。人の人生を心配することはできるけど、介入することはできない。人生とはもどかしいものだ。
読了日:04月16日 著者:髙森 美由紀
7.プラージュ
辛いこともあったけど、これからへの希望もある。みんな、言えない過去というのを抱えている気がする。自分でも気がつかないうちに、警告や退場のカードを提示されることもあるからね。再出発するって、しんどいけど、不可能なことではないはず、って感じか。
読了日:04月17日 著者:誉田 哲也
8.もう生まれたくない
西加奈子さんのエッセイの中で紹介されていたので、読んだ本。実際にあった訃報と、物語がリンクしている。西加奈子さんの「i」にも、アイがノートに訃報を書き留めていく、って話があった気がする。いろんな人の視点で物語が進むけど、やっぱり人はみんな感じ方、考え方が違うんだなぁと思う。ある点では慎重で、またある点では大胆で。映画やゲームがフィクションの代表として物語の随所に出てくる。その世界と、今いる世界は、どう違うんだろうか、と問いかけている作品なのかな。
読了日:04月19日 著者:長嶋 有
9.スマホメモ 仕事と人生の質を上げるすごいメモ術
自分もスマホにはいくらかメモしたりする。日付もわかるので、日記代わりに重宝する。ちょっとしたことでも、残しておくと、「こんなこともあったなぁ」と振り返ることができておもしろい。著者のメモ数は3000件以上とのこと。たしかにそのくらい貯まると、データベースとして活用できそう。著者のようにiPhoneだと、メモのフォルダ分けとiCloudへの同期が便利そう。
読了日:04月23日 著者:須藤 亮
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