指相撲と空中分解するおにぎり

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こんばんは。ルートです。

 

今日は施設に入っている祖母に会いに行って来ました。

 

 

 

数年前に脳卒中を罹患してしまい、

その後認知症が進行してしまった祖母。

 

今回会いに行ったのは、

結構久しぶりだったなと思います。

 

春休みに会って以来、

3ヶ月ぶりだったでしょうか。

 

 

祖母は家族が会いに行っても、

特に家族の名前を覚えてない様子を見せます。

こちらが名前を言ってようやく、

「ああそうだったかねぇ」と返したりするのですが、

今日はなぜか僕のことを頑なに認めようとせず、

「いや、絶対○○じゃない」と言っていました笑

 

 

まぁそういうのは特に今に始まったことじゃないので、

普通のことだなぁと流していたのですが、

 

 

ふと、祖母と指相撲をして遊ぶ機会がありました。

 

 

すると、

それまではゆっくりとした動きを見せていた祖母が、

指相撲になった途端、

 

親指を相手の手の甲側にずらして指を挟ませないようにしたり、

人差し指を使ってけん制したりと、

とても戦略的な動きを見せるようになりました。

 

 

その光景に、

一緒に行った叔母は爆笑。

ひたすら笑っていたのですが、

 

 

なぜだか僕は、

涙が止まりませんでした。

 

 

 

そういえば、

よく小学生のころにも、

こうして指相撲をして遊んでいたっけなぁ。

 

 

母が父と離婚して、

母方の実家に来て、見知らぬ学校に転校してきた小学2年生の僕の帰りを、

毎日暖かく迎えてくれたのが祖母でした。

 

 

中学校の時、学校に行けなくなってしまった僕に、文句を一つも言わずに、

毎日、お昼におにぎりを握ってくれていたのが祖母でした。

 

 

祖母はよく、ツナおにぎりを作ってくれたのですが、

ツナ缶の油を切るということを知らなかったために、

おにぎりはいつも、食べている途中で空中分解していました。

 

 

それでも、その不格好なおにぎりが、

僕にとって一番のご馳走でした。

 

 

 

「素直な人間になりなさい」と、

祖母はよく言っていました。

 

 

小さい頃は、

「素直素直っていつもうるさいなぁ。そんないつもいい子で居られるわけないのに」

と思ったこともありましたが、

 

今ではそうやって言葉がけをして育ててくれたことに、

とても感謝しています。

 

 

今、僕は、

自分の気持ちに素直になって、

不登校の子どもたちの支援者として活動しています。

 

 

 

僕が関わっている子どもたちが、

「素直」な人生を歩めるためには、

 

僕の祖母が、僕にしてくれていたような寛容さを、

僕も発揮していかなければなぁと思います。

 

 

 

もう、

あの空中分解するおにぎりが、この手で握られることはないのだろう。

 

あの記憶は、僕の心の中にだけある。

 

けれども「指相撲」をしていれば、

「今、ここ」にある、祖母との同じ時間を共有できる。

 

そんな、

大発見をした一日でした。

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

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著者:ルート


不登校の子どもたちの支援者として働いているルートです。中学校1年生の時の不登校体験や大学院時代の休学体験を活かし、同じ悩みをもつ子どもたちの支援者となりました。 メールでお子さんの相談を受けたこともあります。お困りでしたら、何か力になれるかもしれません。

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