今日ご紹介する本は、
児玉光雄さん著「勉強の技術」
です。
勉強の技術
著者:児玉 光雄
価格:1,080円
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この本には3人の登場人物がいます。
1.賀来桜(かくさくら)
常に第1志望の学校に合格してきたエリート。「合理的に勉強しているだけだから、努力しているという自覚はない」という発言から、周囲を敵に回すことも。
2.今田多浪(いまだたろう)
1浪中。父親がリストラされて2浪はできない状況に追い込まれている。
3.忘田勉(わすれだつとむ)
入社3年目。会社にTOEIC800点のスコアを求められて、絶望中。
このように、学校の受験や資格試験を控えている人が、
この本のターゲットとなっています。
学生だけでなく、社会人にも役立つ内容ですね。
あらゆる試験において、
「勉強の効率性とやる気を確実に高める」
というのが、この本の狙いだそうです。
そのためには、
脳を活性化させるために脳のウォーミングアップ・筋トレを普段から行ない、
勉強のスケジュールを立て、
1回の学習からの吸収率を高めて、
それらを論理的思考で結びつけて忘れにくくし、
左脳と右脳の両方を活用することで学習速度を高め、
継続する集中力・モチベーションをコントロールし、
ノートなどの補助記憶装置もフル活用して、
「勉強楽しい!!!」
っていうモードを、体に覚えさせる必要があります。
この本では、高校時代から効率的な勉強を意識してきた作者が、
東大や京大に合格した友人たちと一緒に勉強していく中で編み出した勉強の工夫について語っています。
「勉強法」も、スポーツのように、
「技術」として身につけるものだと作者は語っています。
その技術というのは、
「勉強しなくても試験が解ける」というような魔法ではなくて、
「普通の人が10時間かかる勉強を7時間でこなすことができ、できる自分に自己評価が高まる」
といったもののようです。
何事においても、「量は質を生み出す」というのは変わらないようで、
せっかく膨大な量の勉強がこなせる勉強体力があるなら、
やって効果のあるところに割いた方がいいよね、
っていうのが、作者の主張だと思います。
ただ、どこが大事かを見抜くためには、
全体把握や過去問も見ておかなければならない。
それには時間がかかるから、「やりたくないなぁ」って思ってしまいがちだけど、
成績が良ければ「自分はできるんだ」っていう高い自己評価が維持されるので、
日々勉強をこなせるってわけですね。
どこの世界で成功するにも、
「効率良くやり続ける」ことで、量と質の両方をカバーする必要があるってことですね。
教養という言葉があります。
「教養がある」というのは、「自分で解決する力がある」とも言い換えられるかもしれません。
これまでの人生で体験したことのない、「得体の知れない何か(悩みなど)」に出会った時に、反射的に拒否しないで、
「なんだろう」って考えて、解決法を考え、
「今は無理だな」って思ったら、脇に置いておく。
みんながそういう生活ができるようになれば、
「悩みに塞がってもうこんな人生なんて嫌だ!」って涙を流して辛い思いをする人が、
少しずつ減っていくと思うんです。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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