小さな習慣を積み重ねて14冊読めた2018年6月の読書まとめ

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2018年6月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:3970ページ
ナイス数:518ナイス

 

ワールドカップ期間中、サッカーを見ながらも、

小さな習慣を積み重ねて14冊読めました。

 

 

1.いつまでもデブと思うなよ (新潮新書)
レコーディングダイエットの話。記録は大事だと改めて感じた。いかに自分の主観が当てにならないかというのがわかる。だんだん慣れてくると、ポテチを5枚だけ食べて、あるいはハンバーガーを切って食べて残りは捨てるとか、そういう視点もあるのかと学ばせてもらえる。1日1500キロカロリーを目安にしつつ、たとえオーバーしても数日で戻していこうという緩さが大事みたい。緩やかに目標に近づいていればOKっていうのは助かる。著者も書いてるけど、レコーディングはダイエットだけではなくお金の管理とかにも役に立ちそう。がんばろ。

 

 

2.ハッピーママの賢い子育て ヨコミネ式 才能を引き出す習慣術
「ヨコミネ式」というのは何度か聞いたことがある。保育園での多くの経験から、現代に即した最大公約数的ノウハウが見えてきたのだろう。考えてみると、子どもが保育園や幼稚園で過ごす時間は長い。乳児から保育園に預けられていれば、5年強。小学校とほぼ変わらない長さだ。各ページの見出しのなかで、最も共感したのは、「できない子どもはいない」という部分。できるまで、かかる時間が違うだけというだけなのだ。親と子どもが笑顔で過ごし、子どもが成長し、「あのときがあるから今があるわ。ありがとうママ」となる未來をつかむヒントの本。

 

 

3.叱られる力 聞く力 2 (文春新書)
阿川さんの正直な様子が伝わってくる。驚きが多かったのは、佐和子さんと父とのエピソード。子どもの頃、誕生日で外食し、帰りに店を出て開口一番「寒い」と言ったら父が激怒した。まず父に感謝するべきだったと振り返る。車でも収まらない父。なだめようとした母は途中でおろされた。「私が悪かった」と言うとようやく許された。一見ぎょっとするが、恐れるものがあるから自制できるとまとめる阿川さん。最近の父にお裾分けしたら「バッテラ二切れ、こよなく旨かった」と。今では父の扱いにも慣れたそう。人付き合いの原点は親子関係なんだなぁ。

 

 

4.大人のための読書の全技術
何事にも屈しないよりも、どんな変化にも対応できる精神力が求められる時代だと語る著者。情報の量もスピードも増えている現代。アナウンサーの話すスピードも昔より1.5倍が好まれるようになったとのこと。これは老若男女問わずだという。我々は気のきいた一言をとっさに言うために読書をする側面もある。(アウトプットを意識した読書)雑談はあいさつ+アルファでできている。中身が深すぎなくて、さくっと切り上げられるのが大事。学生の時本を読んでおけば、と誰もが言うが、大人になってからの方が著者との対話がうまくなるというのは納得。

 

 

5.Story Seller (新潮文庫)
「読み応えは長篇並み、読みやすさは短篇並み」のキャッチコピーはまさにその通りといった感じ。初読みの作家さんも多かったけど、別の作品も読んでみたくなった。他にも同様の作品が出ているみたいだから読んでみよう。「新規開拓の入門書としても最適」という記述はごもっとも。短篇だからこそ感じる余韻があるなぁ。連ドラを観るように小説を読みたい気分の時におすすめ。

 

 

6.バカの壁 (新潮新書)
いつのまにか、変わるものと変わらないものの逆転が起きている。(人間は変わるものだが、変わらないと思われていることが多いそうだ)。例えばリンゴも全て違う。(共通するのはリンゴの「イデア」)。書く文字のリンゴも話す言葉のリンゴも実物のリンゴも本来全て違っている。脳の抑制力を測る実験では、30年前(45年前)の小学校低学年と、現在(15年前)の小学校高学年でデータが同等。抑制力が落ちていると言えそう。きっとデジタルネイティブの多い今ならもっと…。前提として、一元論に陥らないようにしようというのが重要だ。

 

 

7.惑星カロン (角川文庫)
文庫版の吉田さんの解説にある通り、チカが作中で語った「ずっと同じじゃいられない」というのがテーマになっていると思う第5巻。テクノロジーの進歩で、再現できないものは少なくなっている。とはいえ、AIがバッハやモーツァルトの曲を再現して、心が動かされるのか(もうすでに再現されているのかもしれないが。絵画に関してはAIが再現した事例を聞いたことがある)。無いものを有ることにしておくことの是非は、難しい。見えないものを見れる力を養いたい。人の肩書きも、変わっていくんだろうな。成長に伴って変わらない方が不自然かもね。

 

 

8.小さな習慣
いい本。おすすめ。習慣はとにかく小さくする。「毎日腕立て伏せを一回」など。僕はこれは不登校からの回復にも使えると思う。「週に5日、1から6時間目まで授業に出て、部活も参加し、土日は練習試合へ」なんて大きすぎる目標はいらない。例えば「制服に着替えて玄関から一歩出る」「その日の授業のどれかの教科書を一ページだけ音読する」「毎日鞄に時間割分の荷物整理だけする」など、絶対にできる習慣をこなしていけば、自己肯定感は高まる。絶対に「たったこれだけ」と否定しないこと。ポイントは「バカバカしいほど小さくすること」だ。

 

 

9.AX アックス
話題の本なので読んでみたところ、『グラスホッパー』『マリアビートル』に続く三作目なのだと気づく。でも特に問題なし。男性脳の小説って感じで、兜はその象徴かな。兜は善悪で動く人物。タイヘキとしては一種かな?男性と女性では、見えている世界が違うっていうのを、際立たせて書かれている。克巳は鎹。どんな状況であれ、父親として家族を守ろうとする兜の姿は大きかった。過去二作とどう繋がっているのか、振り返ってみたい。

 

 

10.消えゆく「限界大学」:私立大学定員割れの構造
子どもの数は減っているけれども、新設の大学は増えている。私大の採算ラインは定員の8割以上なのだそうだ。実際には入学しない人の受験料と、先納付の受験料が財源の大きな部分を占めている。ゴールデンセブンと呼ばれる7年間は、私大がとても儲かった。そのときに建てすぎた大学が、今苦しんでいるようだ。大学側の運営も大変で、方や学生側も奨学金を借り、アルバイトをして勉強をする。みんなが無理をしている時代なのかもしれない。今後お互いにとって丁度良くなっていくのだろうか。

 

 

11.死の壁 (新潮新書)
死が虚構になってきている時代なのかもしれない。我々は三人称の死はたくさん目にするが、二人称の死を目にすることは少ない。もちろん、できることなら身近な人の死には出会いたくない。だが、昨年と一昨年に祖父母が相次いで亡くなってから、「身近な人の死を知ったあとの人生」を過ごすことができている。不登校だったとき、座布団を食卓に投げて割れた醤油差しを、祖母は何も言わず片付けてくれた。そんな自分も今は支援者側だ。そういえば、あのときのこと、まだ謝っていない気がするけど、許してくれるかな?死を乗り越えて人は大きくなる。

 

 

12.グラスホッパー
空想としての感想と、現実的な感想を一つずつ。まず、空想として読むと、少年漫画のような印象だった。「一番強いのは誰か決めようぜ」、といったテンションや、「ピンチには一旦結託だな、でも仲間になった訳じゃないぜ」という雰囲気はすっきりする。次に現実的な感想。人の命に関する事件において、被害者側の気持ちの想像の量は世の中に多くある気がするが、加害者側の気持ちの想像の量は少ないだろうなと感じた。加害者もきっと、苦しいんだな。もちろん加害者のやったことを肯定しているわけではない。時折戦争の兵士と重なることもあった。

 

 

13.ルビンの壺が割れた
SNSのメッセージのサイズだからこそ浮き上がる輪郭がある。その輪郭の内側に図として描かれた「壺」と、地の部分の「人」2人。ルビンの壺(あるいは杯)は有名なだまし絵だ。なるほど、表紙のように少し傾くだけで、男性性と女性性が生まれるのだな。とてもあっさりと読める本。でも読む速度が加速していくので、まとまった時間を用意して一気読みした方がいいかも。読み返されることもなく、通りすぎていくのが、SNSのメッセージであると思う。本来は。実は最後、「舞台が暗転し、緞帳が静かに降りた」とか展開があるのかなと勝手に想像。

 

 

14.氷菓 (角川文庫)
『ストーリーセラー』から米澤穂信さんを知り、その代表作シリーズの一冊目を読んでみた。読み味も氷菓のようにややあっさり目。小説といいながら、4割くらいは史実に基づいているそうな。昔の学校はいろいろあったんだなぁ。

 

 

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著者:ルート


不登校の子どもたちの支援者として働いているルートです。中学校1年生の時の不登校体験や大学院時代の休学体験を活かし、同じ悩みをもつ子どもたちの支援者となりました。 メールでお子さんの相談を受けたこともあります。お困りでしたら、何か力になれるかもしれません。

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