こんにちは。 年間144冊の本を読んでいる、 元不登校生徒、現カウンセラーのルートです。
オードリーの若林正恭さんが、「斎藤茂太賞」を受賞されたようですね。
「斎藤茂太賞」とは、旅にかかわる優れた著書を表彰する賞のようです。
キューバに旅行した際の旅行記、『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』での受賞ということでした。
この本、かなり面白いです。
自分は読書メーターで2017年のベスト10に入れていた気がします。
表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬
若林さんのキューバ一人旅の旅行記。一人旅だけど、いや一人旅だからこそ、そこには多くの対話があった。現地の人との対話、自分との対話、そして…2016年4月に亡くなったという、正恭さんの父との対話。旅という営みは、自分を再発見させてくれるものなのかもしれない。「亡くなって遠くに行ってしまうものかと思っていたが、不思議なことにこの世界に親父が充満しているのだ。」と語る若林さん。自分も、昨年亡くなった祖母、今年亡くなった祖父に、同じような気持ちを感じる。来年は自分も、ちょっと旅に出てみようか。
こちらは上記の旅行記よりも前に書いた本。
完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)
M-1グランプリ2008での活躍を、「出会い頭の事故」と表現している若林さん。あの日から、生活は一変したようだ。表舞台で活躍しながら、必死でいろんなことに慣れようとしていたようだった。「慣れは強い」と語っている。「成長や主義よりも全然早くて強い」と。ハガキ職人のT君とのエピソードが印象的だった。時間の経過、経験の積み重ねで、自分は変化していく。その時その時の変化を受けとめ、感情を爆発させたり、冷静さを保ったりする間で、たくさん揺れた幅の絶対値が、いつかその人の魅力になっていくんだろうな。
この本を読んでから『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』を読むと、若林さんの変化に驚きます。
そしてこちらは若林さんと小説家のみなさんの対談の記録。
ご本、出しときますね?
基本は三人組で対談。朝井リョウさんと西加奈子さんがよく出てくる。村田沙耶香さんは話を聴いてると心配になるけど、もっと聴きたくなる。佐藤友哉さんと島本理生さんって夫婦なのか。作家さんの話を聴いて、より興味を持つ人にはアリな本。読みたい作家さんの作品が増えると思う。やっぱりオリジナリティのある人は、話をしてても面白いんだなぁ。視点が定まってるという感じか。あるいは、フィルターが確立しているという感じか。番組の方も是非見てみたい。
若林さんの最新作はこちら
ナナメの夕暮れ
若林さんのエッセイを読むのは三作目。今作を「青年とおっさんの不明瞭さ」と表現している。自分も年齢の十の位が上がり、一年が経とうとしている。この狭間の感覚を、自分も感じていると思う。仕事柄、人とは分け隔てなく接する事ができる方だ。「元気が出ました」という声に、自分も満たされることも多い。社会での活躍の一方で、内側は固められていない。聞こえてくる周囲の平均と比べ、「自分は学生時代が長かったから…」と言い訳する。…と、そんな風に沈み混む気持ちを、笑いは急角度で変えてくれる。自分も人を笑わせられる人生を生きたい。
と、若林さん関連の本を3冊紹介しました。
本を読んでからリトルトゥースになっちゃいました。
リトルトゥースとはオードリーさんのラジオリスナーのことです。
オードリーのオールナイトニッポン、面白いですよ。
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