「騙し絵の牙」はまるで「VR大泉洋」だと感じた2018年4月の読書まとめ

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2018年4月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2393ページ

 

4月特に面白かったのが「騙し絵の牙」。

大泉洋さんが好きな人はぜひ読んだ方がいい。

小説の世界で動く大泉洋さんの様子はまるで「VR大泉」です。

 

あとはお子さんをもつ方には「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」がおすすめ。

変化して行く時代の中で、何が必要なのかを考えさせてくれます。

日々、成長する意識を持ちたいものです。

 

 

1.代書屋ミクラ すごろく巡礼

代書屋業に勤しんだ一巻とは全く変わって、人間すごろくに挑む二巻目。辺路島は古きよき精神性をもった、非日常の空間だった。すごろく巡礼は辺路島の大事な祭事。賽を振るのは自分ではなく島の人。大きい目が出たらラッキー…とも限らないのが人間すごろく。似たようなお祭りを実際にやっているところも、もしかしたらあるかもしれない。我々がこの本のあがり枡に辿り着いたとき、人との繋がりをより暖かく感じられるようになっているかもしれない。

 

 

 

2.ハローワーク 150%トコトン活用術 4訂版 (DOBOOKS)

数年前の自分には少し役にたったかもしれない本。制度を理解して、権利を主張するっていうのは大事だなぁ。本業で関わっているのは中学生までだけど、その後のフォローアップで高校生や大人とも関わることもある。再就職や雇用保険のアドバイスは、彼らの役に立ちそう。

 

 

 

3.偶然のチカラ (集英社新書 412C)

起きてしまった結果を、「なぜ?」と嘆いても変わらない。起きることに身を任せるしかないこともある。実にマッチョな理論に聞こえるかもしれないけど、そういったことが自然にできているときは調子がいいときのような気がする。あとは、偶然を呼び込むためには量をこなすべきという考えもある。自分から動かなければ変化は起きにくい。動けば、良いか悪いかは置いといて、新しい風は吹く。まぁそれも自分をいい状態に保つ必要がある。どんなに強いサッカーチームも、人を入れ換えるのと似ているのかな。

 

 

 

4.騙し絵の牙 (おすすめ!)

水曜どうでしょうのレギュラー放送が終わるとき、大泉洋さんは言っていた。「僕は一生どうでしょうします」と。速水輝也も、同じように一生の誓いを立てたのではないだろうか。どんなに堅牢に見える組織も、舵を切らねばならない時代になってきている。華やかな世界の裏には、必ず暗い影がある(特に仕事と家庭の両立は難しい…)。変化は痛みを伴うが、変化しないことを選べば命が蝕まれる。ファーストペンギンとなって、海に飛び込む覚悟も必要だ。映像化の話も出ているようだが、個人的に、小山内甫役は安田顕さんにお願いしたい。

 

 

 

5.AI vs. 教科書が読めない子どもたち (おすすめ)

今年の私のランキングに入るであろう本。今後に必要な本だ。「おわりに」を読んで、涙が溢れそうになった。「一緒に、幸せな2030年を迎えましょう」と、著者は願っている。著者の調査により、中高生の多くが、教科書の文を正確に読めていないことがわかった。例えば中学3年生の8割が、サイコロを振って答えた確率並みの正当率であった(つまりランダムに答えたのと変わらない)。「まず、読解力が必要だ」と著者は考え、RSTという読解力テストの普及を進めている。著者が起業した「教育のための科学研究所」の取り組みを応援したい。

 

 

 

6.日本人の知らない日本語 4 海外編 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

日本で学ぶ外国人生徒を題材とした3巻までと変わり、4巻では凪子先生と蛇蔵さんがヨーロッパを飛び回ります。蛇蔵さんがいっぱ出ているので、蛇蔵さんファンには4巻がおすすめです。「勘違いされているけど、実は本場では…」という話題はどこの国でも尽きないようです。でも、どっちが正しいとかではなくて、お互いの違いをリスペクトして歩み寄ろうとする部分は素敵だなぁ。違いを見つけたら「淘汰するべき」ではなく、「多様性を楽しむべき」という視点が、世界平和に、そして身近な人の理解に繋がるだろう。不登校生徒支援にも通じるなぁ。

 

 

 

7.みんなのレクリエーションゲーム集

ネタ帳として参考になる。グループのサイズや性質に応じて、この本から選んでやれるといいな。良いアイスブレイク、レクリエーションは、その後の活動の円滑化に役立ちますね。大人への研修、子どもへの研修どちらもやる機会があるので、参考になる。

 

 

 

8.シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感 (幻冬舎新書)

「シャーデンフロイデ」とは、誰かが失敗したときに、思わず沸き上がってしまう喜びの感情のこと(本文より)。マスメディア、個人の情報発信ともに、そういう傾向は増えているように思われる。多数派を選ぶ人の意見として、著者が友人に聞いたところ、「だって、一人が考えたことより100人が考えたことの方が当たっている可能性が高いじゃない」と返答があったそう。その中のみんなが同じ意見だったかもしれない、と考えると怖いことだ。その考えの背景に「カミカゼ隊」の存在も見えてくる。そういう視点の歴史の復習も大切に思える。

 

 

 

9.大学入試問題で読み解く 「超」世界史・日本史 (文春新書)

歴史上の事象を用いて論述することは、データを引用してプレゼンすることに似ているなと思った。歴史的事実は結果、そこから何を読み取るかが考察。こういう問題が得意な人は、論文の記述やプレゼンに向いてるんだろうな。高校時代、世界史の先生が好きで、一番前で授業を受けていたけど、世界史の成績はいまいちだった私。大人になった今、テスト勉強でなく、教養として学ぶ歴史は楽しい。

 

 

 

10.愛とためらいの哲学 (PHP新書)

「嫌われる勇気」著者の恋愛指南本。でもタイトルが、「愛される勇気」じゃないことがポイントかもしれない。もし勇気という言葉を使うなら、「愛する勇気」ということになるのかな。「ためらい」という言葉が含まれているあたり、相手へのリスペクトが感じられる。恋愛の関係性を保つためには、流れが必要なようだ。相手への信頼、気持ちを言葉にして伝える力、結論が出ないときに話し合いを持ち越す勇気、多少の驚き、どれも言葉にすると抽象的すぎて難しいかもしれないけれど、自分なりに経験して身に付けていくしかないのかな。

 

 

 

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著者:ルート


不登校の子どもたちの支援者として働いているルートです。中学校1年生の時の不登校体験や大学院時代の休学体験を活かし、同じ悩みをもつ子どもたちの支援者となりました。 メールでお子さんの相談を受けたこともあります。お困りでしたら、何か力になれるかもしれません。

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