15冊読んだ2018年7月の読書記録

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2018年7月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4237ページ
ナイス数:583ナイス

1.龍神の雨
悲しい物語だった。道尾さんは人の先入観を操るのが上手い。人はいかに思い込みで相手を判断しているかがわかる本。家族って、どうなんだ?と考えさせられる。血の繋がりがあっても、愛情の浅い家族もあれば、血の繋がりがなくても愛情が深い家族もある。死ぬ前なら、いくらでもやり直せるのかな。と言っても、始まりは突然の肉親の死だもんなぁ。望まない未来を、龍に食われるかどうか。蓮と楓も、立ち直れるといいけどね。

 

2.武士道シックスティーン (文春文庫)
読んですぐ感想書いたのに、消えてしまっていた…。思い出しながら…残心で書いてみる。宮本武蔵リスペクトの女子高生剣道家の磯山さんと、日本舞踊の動きを剣道に活かす西荻(甲本)さんの物語。弁当箱や箸を広げるのも煩わしいというほどの合理主義の磯山さん。昼食は常に「握り飯とお新香」。食べたら鉄アレイで筋トレしながら五輪の書を読む。珍しい主人公のタイプかなと思った。剛の磯山、柔の西荻が、お互いを意識しながら成長していく。続きもぜひ読みたい。

 

3.出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと
すごいな。新しい人とどんどん出会い続けるのって、エネルギーがいることだと思う。それぐらい変化が必要だったんだろうな、著者には。読後感は、若林さんの『表参道の~』に似ている。面白エピソードに笑っていたのに、いつのまにか、あれ…?って感じ。人に本を薦めることは自分もある。「この人にこの本が合うかも」って思えた時点で、こちらとしては嬉しいんだよね。あと、本をあげないとしても、関わる人に自分が得た知識をお分けしたいっていう気持ちはある。読書によって得られる知識・情報は、いくらあげても減らないギフトだ。

 

4.スタンフォードの自分を変える教室
意思力はあてにならないから、習慣を作りましょうっていうのをよく聞くけど、その礎っぽい本だな。望ましくないもう一人の自分には名前をつける。人にはやる力とやらない力がある。毎日同じ本数タバコを吸ってくださいと言うと、喫煙量が減る
保育園のお迎えに遅れた人に罰金を命じると、より遅れるようになる。(お金で権利を買っている感覚に。)
携帯は(スマホは)ドーパミン装置。失敗しても自分を許す。などなど。「やらないように」っていうのは逆効果だから、「遅刻をしない」よりは「一番に教室に行く」とかの方がやりやすい。

 

5.世界中で危ない目に遭ってきました
こういう本は値段以上の価値があると思う。各国で起こる「半端ないってー」な体験は到底真似できないが、著者の体験を通じてその景色を追体験することができる。人って意外としぶといんだなと思わせてくれる本。ある研究で、「ネガティブなときにはよりネガティブな体験を読むとフィットする」みたいなのがあった気がするが、ひどく落ち込んでいるときにはこの本がいいかも。活字が合法的にトリップさせてくれる。

 

6.ギャル農業 (中公新書ラクレ)
今って「ギャル」って言葉使うのかな?そもそもギャルの語源や定義って?と思いながら読み始める。著者の藤田さんはギャルコミュニティーを農業の世界に先導していった。仲間たちも農業の魅力に目覚め、低炭水化物ダイエットをしていた子もおにぎりをおいしく食べるように(2009年の本だけど、その時から低炭水化物ダイエットって注目されてたんだな)。「ハードルは低く広く」というのが最も印象的だった。「低く」は『小さな習慣』でも読んだけど、「広く」は新鮮。個人でなら読書などのアンテナ張り、集団なら仲間を誘うという部分かな。

 

7.超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド
思考とは、アンバランスなもの。よくあるのが「一般化」。1つの事象を絶対の法則として「自分はなんてダメなんだ」となることはよくある。感じたストレスをまず見極める必要がある。これはマインドフルネスの考え方。それに合ったコーピング(対処法)を試していく。そのレパートリーは多い方がいいし、この本を読むと自然と増える。あらゆる手法には個人差があるから、試してみるしかない。しかし、統計的に有意な方法ばかりが示されているから、当たりを引く可能性は高いであろう。第一の矢は仕方がない。重要なのは、第二の矢を受けないことだ。

 

8.「コンビニ食・外食」で健康になる方法
外食より自炊がヘルシー、って風潮はあると思う。でも外食も上手にすればヘルシーだし、自炊でも栄養が偏ることもある。まさにタイトルの通り、「コンビニ食・外食」で何を選べばいいかを教えてくれる。「○○はいくらでも食べていいけど、××は絶体だめ」みたいなことは無い。いいものを、いいバランスで食べることが大事。食べたいものを食べたいときがあってもいい。次の食事を減らしたり、不足の栄養素を足したり、あくまでバランスで調整する。最近は「栄養学」って必須の学問だなと思う。食べない人はいないから。おいしい時間を増やそう。

 

9.水の柩
逸夫、敦子、いく、3人ともが主人公だったんだろうな。中学生の心情は、自分も経験しているから、なんとなくわかる。しかし、自分より年上の人の物語に関しては、その人に語られた通りにしか想像できない。だから、事実と異なっていてもわからない。自分の親や、祖父母にもそれぞれのストーリーがある(あった)。でも自分が知っているのは、自分が生まれたあとの家族のストーリーだけ。とはいえ、無理に知りたいとも思わないけど。思春期と思秋期(ターミナル期)を重ね合わせた作品なのかな。

 

10.図書館戦争 図書館戦争シリーズ (1) (角川文庫)
当初から映像化を想定して書かれた作品とのこと。図書館隊の説明等の部分は難しい用語が多い。しかし、流れで読むときには、それがレンジャー部隊の足音と重なって映像化される。郁、堂上、柴崎、手塚ら、それぞれのキャラクターも少しずつわかってくる。対話の部分はドラマ感が強い。カメラアングルの切り替わりがすごい作品だな。

 

11.マリアビートル
殺し屋シリーズ3部作の中では、これが一番好きかな。3→1→2の順で読んだのもあるけど、よく知っている新幹線が舞台だったから。張り詰めた緊張感の中で、ちょっとの油断が命取りになる世界だった。濃い刹那を楽しめる作品。伊坂さんも書いているように、本物の新幹線は物騒な出来事と無縁な、「役に立つ新幹線」であってほしい。自分も小さいときは機関車トーマスが大好きだったなぁ。

 

12.大合格 参考書じゃなくオレに聞け!
オリエンタルラジオの中田さん(あっちゃん)による、受験指南本。「迷走でもいい、それが全力疾走なら」(中田語録より)受験の結果よりも、プロセスの方が、たしかに重要な気がするなぁ。物事の本質をつかむ効率の良さを意識しつつも、若さゆえのがむしゃらさを活用してほしい。モチベーションに左右されない習慣作りが大事だな。

 

13.さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)
2005年の本。いっぱい売れたみたいでタイトルは知っていた。(この頃からインパクトのある長文タイトルが多くなった?)会計といえど、殆どは四則計算。割り算を使った⚪⚪率が大事みたい。未来予測にもなるし。在庫は安くて少ない方がいい。現金支払いは売り手は大助かり。機会損失を見失わないようにする(完売すればいいわけではない)。あまり細かいところに気をとられず、大局を掴むのが会計のやり方らしい。細かいところよりも、流れや塊を掴むのが大事なんだな。

 

14.仕事は楽しいかね?
「変化は難しく、試してみることは簡単だ」でも一回のお試しで変化を求めちゃうんだよねー。それで変化しなかったら「自分ってだめだなー」になっちゃう。第3章「試してみることに失敗はない」第4章「明日は今日と違う自分になる」第5章「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」あたりは、何回も読み直したいなぁ。

 

15.男女脳戦略。—男にはデータを、女にはイメージを売れ
生徒と関わるときも関係してくるもんな。不登校から高校進学を目指すときに、男子生徒なら高校での生活の具体的な説明をして、女子生徒なら高校生になった自分のイメージを考えてもらうと、どちらもモチベーションが湧いてくる気がする。保護者面談でも同様かな。お父さんには、今の生活のできているところと改善点を伝え、お母さんにはきっと家族みんなこんな気持ちですよねと共感する。見えてるものが違うという前提で、相手に伝わりやすい関わりを常に意識していきたい。

 

 

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著者:ルート


不登校の子どもたちの支援者として働いているルートです。中学校1年生の時の不登校体験や大学院時代の休学体験を活かし、同じ悩みをもつ子どもたちの支援者となりました。 メールでお子さんの相談を受けたこともあります。お困りでしたら、何か力になれるかもしれません。

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