私は大学院生時代、先輩のお子さんの家庭教師をしていたことがあります。
中学校数学を教えていました。
また、私が社会人として初めて就いた職は、塾講師でした。
当時から非常勤の心理カウンセラーもやっておりましたが、
兼務が可能な職業の範囲の中から、児童生徒への学習指導が学べるっていう点で選択しました。
家庭教師や塾講師の仕事は、主に週1~2日、というか1~2コマ(60分~90分)、
児童生徒に勉強を教えるというものです。
私は小学生から高校生まで指導していたので、「児童生徒」と表現していますが、
ちょっと堅いので「子どもたち」という表現に変えますね。
子どもたちが私の指導のもとで勉強するのは、週に60分から、長くても120分程度です。
家庭学習の目安時間は、中学生では「学年+1時間」、高校生では「学年+2時間」なんて聞いたことがあります。
毎日そのぐらいの時間をとると仮定して(まぁそれをきっちり取れているだけで中位以上には十分入れると思いますが)
1週間の学習時間は、例えば中学3年生なら、(3+1)×7=28時間となります。
そのうちの、1時間か2時間が私が担当する時間なわけです。
1/28くらいしかないわけですね。
今後、お子さんに家庭教師をお願いしたり、
塾に通わせたりを考えている親御さんもいるかもしれませんが、
家庭教師や塾で勉強している時間は、一週間の学習時間の
一部分に過ぎない
ので、決して
うちの子は先生に教えてもらっているからそれ以外は何もしなくても安心
・・・なんて
思わないでください。
これから勉強を教わろうとしているあなた!
あなたもぜひそれを自覚してね!
と、ちょっと本題から外れましたけど、
とにかく言いたいのは、
家庭教師や塾講師は、あくまで学習の一部分を補助する役割であり、
「1時間や2時間で次のテストがすらすら解けるような魔法をかけてくれる存在ではない」ということですね。
ここで私は、
「家庭教師や塾講師って、サッカーの代表監督に似てるなぁ」
と思うわけです。
サッカー選手は基本的にクラブチームに所属しているわけですけれども、
ワールドカップ予選や大陸別選手権などがあると、代表チームとして集まって活動するわけです。
目の前の試合に勝つために代表監督はタクトを奮うわけですけれども、
選手たちが合流している短い期間にチームとしての決めごとを指導したり、勝つための戦術を伝授したりするわけです。
それって、限られた時間なわけですから、そんなところで
「はい、じゃあ今日はインサイドキックというのを教えます。インサイドというのは足の内側のことで・・・」
とか基本的なことからやってたら勝利になんて到底たどり着けないわけですよね。
だから、普段からクラブで発揮しているパフォーマンスをリスペクトして、
「次の試合ではこういう役割を担うためにこういうトレーニングをしてほしい」
みたいに注文するわけです。
短期間でチームを指導し、戦術を伝授して試合に臨み、
勝ったり負けたりして解散する。そしてまた次の時には選手を集め、戦術を伝授し・・・
というサッカー代表監督の役割は、
週に1回生徒に学習指導し、次回のテストまでの戦術を伝授し、
テストという試合で生徒がいい点数をとったりそうでもない点数をとったりしながら、
また次のテストを目指して戦術を練っていく・・・
という家庭教師や塾講師の役割に通じるものがあるなぁというわけです。
いい先生、いい監督は、
指導している時間、一緒にいる時間だけでなく、
「選手・生徒が普段取り組める課題」を上手に出せる存在なんだと思います。
指導者としての知識だけでなく、
モチベーターの要素も必要だし、分析家の要素も必要な仕事だと思います。
あなたが、あなたのお子さんが、
いい先生、いい監督に出会えることをお祈りしています。
P.S.
学習指導面、心理指導面、両面からお子さんと関わっていくことが、
「将来の目標達成」には必要な要素です。
もし勉強や、ちょっとした日常の出来事でお悩みの場合は、
こちらのリンク
から私にご連絡ください。
私でよろしければ、お話をお聞かせさせていただきます。
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