今日はこの本を読みました。
『はじめて部下ができたときに読む本 やっかいな部下は、昔のあなた』
千田琢哉さんの本ですね。
感想をさらさらと。
ー常に自分より1ランク、2ランク上の仕事をしていれば、挫折なんていくらでも経験できる。挫折ウェルカム。
ー挫折経験により、人の心の痛みが分かるようになる。部下の気持ちもわかるし、お客さんの気持ちもわかる。先生という立場の僕としては、生徒の気持ちもわかるようになると思う。
ーリーダーになっても、感じられるやりがいはせいぜい2倍。でも労力は3倍に膨れ上がる。そう、リーダーは割に合わない。でもそういう損得勘定じゃないんだ、リーダーをやるってのは。
ー「いつも心の底の第一志望に向かっていく」(p24)
ー「あなたの師匠への恩返しは、全てあなたの部下にしてあげる」(p43)
ー頑張るのは日常の準備段階であって、当日ではない。当日「頑張れ」は、リーダーとして言ってはいけない。当日は「これまで通りの力を発揮する日」
ー過去の辛さの二割、三割増しの辛さなら、踏ん張ってみる。でも200%以上の辛さなら、速攻逃げろ!
と、こんな感じのことが書かれていました。
上司と部下の関係性について書かれた本ですが、生徒との関わりにも参考になるかなと思って読んだ本です。
サブタイトルの「やっかいな部下は、昔のあなた」というところに共感しました。僕が関わる生徒たちは、自分が過ごしてきたときと、似たような時を過ごしてるんだよね。中学生の時、高校生の時、それぞれで僕が経験してきたことは、彼らに「挙げられる智慧」になることもある、と。
上の最後の感想に書いた、「辛かったら逃げろ」的な話は、
以前読んだ、北川恵海さんの『ちょっと今から仕事やめてくる 』 の感想にも共通するものがある。
仕事が辛くて、自殺してしまおうかと考える隆が主人公なんですけど、隆が作詞した「一週間の歌」が辛い。働く大人だけでなく、学校に行っている子どもたちも抱えてそうな気がします。
隆が鬱憤を撒き散らすシーンでは、その場にいるみんなが被害者なんだと感じました。特に部長。部長視点で見るストーリーも、ものすごく苦しいと思います。
「学校に行きたくないときは、行かなくていいんだよ」と、腕を掴む立場の自分。苦しいときには、軌道修正してもいいという心のゆとりを、早いうちに身に付けられると、いろいろ楽になると思っています。
こちらは2017年5月に映画になっているみたいですね。(主人公の青山隆は工藤阿須加さん、ヤマモトは福士蒼汰さん)
ちなみに『はじめて部下が~』著者の千田琢哉さんの本を読むのは2冊目。
以前はこの本を読みました。
『人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。』
著者も書いている「量は質を産み出す」というのは、僕の大学院時代の先生も仰っていました。
「食事と入浴の時間以外は、ずっと心理学を勉強していなさい」と話す彼の言葉に、「そんな無茶な」と反応した当時。
今となっては、もうちょっと勉強できたな、と思う部分もあります。
特に、その時期にもっと本を読んどけば良かったなと思います。当時はなかなかお金がなくて、本が買えなかったなぁ・・・というのは言い訳ですね。読もうと思えば図書館でも借りられますし。しかも著者は大学4年間で1000万円を1万冊読破に注ぎ込んできたようですから。
著者によると、「悩めば悩むほど、明確な宝の地図を手にいれたようなもの」とのこと。宝の在りかは本の中に示されている、というわけです。悩んだらそれに関する本を読めばいい、と。
さらに、「今日読んだ本に、こんなことが書いてありましたよ」と、好きな人に贈るのもおすすめだということです。素敵だ。僕も本を贈りたくなってきた。
と、今日はこの辺で。
ありがとうございました。
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