不登校といえば、ひきこもり。
ひきこもりといえばゲーム。と。
学校に行っていないと、家にいて外出しなくなるし、
やることといったらゲーム、というのはいつの時代も変わらないようです。
僕も中学校一年生の時、
ひたすらドラクエ7の石板集めをしていましたから・・・。笑
まぁでも、ゲームばかりしている子どもさんを見て、
「うちの子は本当に大丈夫かしら・・・。何年もこのままでいるんじゃないかしら・・・。」
と心配に思う親御さんも多いようです。
今日も僕のところに相談にいらしたお母さんが、
「子どもがゲームばかりしてしまって、生活リズムが乱れているというより、全くないぐらいの感じなんです」
と、お子さんのことを心配していました。
「そろそろゲームを卒業してほしい」とそのお母さんは話しておりましたが、
・・・できるかなぁ?卒業。
僕だって、30歳になった今でも、ゲームやりますしね。
今日は、不登校のお子さんが、
なぜ家から出ずに、ゲームばっかりしてしまうのかというのを、
「エネルギー」という観点で解説させていただきます。
まず前提として、
外で誰かに会うというのは、とてもエネルギーを使います。
特に、不登校になったりする子っていうのは、人一倍感受性が強い子が多いので、
自分に向けられている以外の情報も「もしかして自分のせいかも・・・」とキャッチしてしまいがちです。
まぁこれは少しずつトレーニングして、「反応しなくなる」っていうのも大事なんですが、それはもっともっと先の話。
とにかく不登校の子は、エネルギー切れの状態なんですね。
外で人に会うのは、エネルギーが十分に満たされるまで、無理にしなくてOKです。
また、エネルギーには、「体のエネルギー」と「心のエネルギー」があります。
体のエネルギーは、基本的には寝て起きれば回復します。
しかし、心のエネルギーは、それだけでは回復しません。
心のエネルギーを満たすための充電器は、残念ながら十人十色、千差万別なので、
根気強く探していく必要があります。
厄介なのが、
体のエネルギーは毎日回復してしまうことです。
不登校で家にいる時は、
そうそう体のエネルギーを使うことはありません。
まぁ、運動とか、勉強とか、
自分を成長させる方向に体のエネルギーを使えると充実感も得られるのですが、
心のエネルギーが少ない時は、「自己成長」に時間を使うことができないわけです。
ここで手っ取り早いのはゲーム。
ゲームすると、結構くたびれます。
8時間とかぶっ通しでやれちゃったりしますしね。
8時間走れって言われてもできないし、
8時間勉強しろと言われてもできない。
けれども、ゲームだったらできちゃうんです。
さすがに一日に8時間もゲームしたらくたびれます。
もしかしたら12時間ゲームできちゃう人もいるかもしれませんが(有野課長みたいに)、
そういうひとでも、自分の限界を越えてくると、
目もちかちか、しぱしぱしてきます。
そこですかさずベッドにダイブ。
「今日という一日を、ようやく過ごすことができた・・・」
ってことで、また明日、迎えたくない朝を迎える準備をするわけです。
不登校の子どもにとって、
今は「ゲームをすることでしか、膨大な毎日の時間を埋める術を持たない」ということなんだと思います。
何もしないよりは、ゲームをしてた方がいいかなとか、
ゲームに没頭することで、現実を忘れたい、
等の考えのもと、ゲームをしているんだと思います。
ここで大事なのは、
「ゲームをするな」という視点で関わるのではなく、
「ゲームよりも面白いことって、何かないかな?」
という視点で関わることだと思います。
ゲームを否定するわけではないけれども、
ゲーム以外の選択肢ってないかなって、
ゲームを置いておけるといいんですけどね。
今や町を歩いていると、みんながスマホでゲームをしています。
(ポケモンgoとかが話題ですね。僕はプレイしていませんが。)
今の世の中で、「ゲームを一切遮断する」という選択肢は、非現実的なことのように思います。
ですので、コントロールしてゲームをして、
ゲームよりも別のことに自然と多くの時間を割けるようになるのが、めざすべきところだと思います。
コントローラーを握っているのは自分なので、
ゲームにコントロールされる人生を送らないことです。
(上手いこと言ったつもりです)
不登校の子どもにとって、
ゲームは「膨大な時間をつぶすための唯一の方法」といったところでしょうか。
だからまぁ、
ある意味、生きるために必死でゲームをしているんですよね。
膨大な時間に押しつぶされそうって感じるほど、
苦しいことってないので・・・(体験談)
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