2017年8月の読書まとめ

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8月に読んだ本は10冊。読んだページ数は3061ページでした。

7月よりは減りました。

8月はファイアーエムブレム烈火の剣にハマっていましたからね・・・笑

 

1.空想オルガンの感想
ハルチカシリーズ3作目。シリーズで一番読みやすかった。清水南高校吹奏楽部の主要メンバーが出揃って、今作で出てくる新メンバーはそれ以外の人だから読みやすかったのかも。ナナコもトーノも南風さんもいいキャラ。そして今作もまた、内容は意外とヘビー。みんな抱えているものがあるのね。しかし、吹奏楽部って大変だよね。楽器の搬入とかも自分達でやるんだよね。そうだよね。やっぱり吹奏楽部は体育会系だわ。マンボウさんの「プロは反省する。お前らは後悔する」という台詞が、心に吹き込んできた。

 

2.「言葉」があなたの人生を決めるの感想
人生のゴールは現状の世界の外側に設定しなければならない。過酷なゴール設定も多い。だからこそ、達成したときに、拳を天に突き上げたときの感情の爆発は計り知れない。ゴールは遠くに設定する。遠いほど、ゴムの力によって目標に近づける。達成のために、毎晩イメージし続ける必要がある。五感が刺激されるほどリアルに。金メダルを18個取った競泳のフェルプス選手もこの方法で目標を達成した。自分にプラスの言葉をかけ続ける正のアファメーションは、これからの自分の人生の行き先を大きく変えていく。自分で決定していくのだ。未来を。

 

3.蜜蜂と遠雷の感想
ピアニストたちの天下一武道会。王子様ヒーロー、ギフテッドトリックスター、復活劇のヒロイン、社会人の星、エリートピアニストたち、彼らを支える人々、審査する側に回ったいつかのプレイヤー。それぞれが、それぞれの音楽を奏でている。音楽を愛し、音楽に愛されたいと願っている。ある2人が感じた「何かを共有しているという確信と高揚」は、あちらこちらに散らばっていた。オリジンは、もとから個の中にあると信じて疑われない。しかし、未知なものをリスペクトし、取り入れていく、つまり原石たちが磨き合うことで、再び新たな音楽を奏でる。

 

4.千年ジュリエットの感想
ハルチカシリーズ4作目。今回は、一冊丸々文化祭。3作目は吹奏楽の大会の話だったけど、そういえばあっちの方が異質なんだな。普段はこんな風に、学園を中心にドタバタ劇を繰り広げてるわけで。今回も個性の強い新キャラたちが登場。そして巻頭の登場人物紹介がありがたい。表題作の「千年ジュリエット」は、真夏の屋台のかき氷のような話だった。いつか溶けてなくなってしまっても、最初からなかったわけではない。限りがあるからこそ、価値が生まれる。千年先の世界でも、きっとそれは変わらない。僕らが確かめることはできないけれど。

 

5.本は10冊同時に読め!―生き方に差がつく「超並列」読書術の感想
本を読むことで、自分の世界が拡がる。知っていることと、知らないことの境目が、変わっていく。いざ体験のチャンスがあったときに、知識があればより楽しめる。また、相手を楽しませることができる。並列読書をすることで、飽きが来ないという利点もある。連続ドラマを細切れに見ている感じ。かけ離れたジャンルの本を同時に読むことで、抽象度の高い公理系が作られる。例えば、スポーツと医学と恋愛とギャンブルと子育てと陶磁器の共通点、みたいなのが見えてくる。隙間時間を上手に使って、これからも楽しい読書ライフを過ごしていきたい。

 

6.新版 結局「仕組み」を作った人が勝っている―驚異の自動収入システムは今も回り続けていた! (知恵の森文庫)の感想
ビジネスを自動化して、自分がやりたいことを好きなだけやれるようになった人たちのお話。オムニバス形式。お金持ちエピソードに羨ましいと感じる部分もあるかもしれないけど、お金は目的ではなく手段であるということが、話し手たちから共通して聞こえてくる。この本から学べることは、自分がやりたいことをやるためのエネルギーを残しておこうということ。仕事ですり減ってたら、やりたいこともやれないし、そもそも楽しむためのお金も残らないよね、と。「お金儲けよりも人儲け」という言葉が印象的だった。仕事とは、人の役に立つこと。

 

7.スコーレNo.4 (光文社文庫)の感想
「靴から始めるコーディネートには必ず需要がある」麻子は、自分が働く店でそう感じた。幼い頃から麻子たち三姉妹は、家の手伝いをしてきた。しかし祖母によると、「手伝いをしているのは私たちのほうなのよ。-今はまだ小さいあなたたちのために、私たちが手伝っているの」と。祖父の店で、本物を見る目を養ってくれた父。「なんでもできた里子ちゃん(と叔母が教えてくれた)」だった母。1つ下の妹の七葉と、6つ下の紗英、8つ上の従兄の愼。みんなとの日々が土台となって、麻子をいつも支えてくれていた。素敵で魅力的な女性と出会えました。

 

8.探偵が早すぎる (上) (講談社タイガの感想
探偵ものの映像作品では、犯人が黒いシルエットで描かれたりするが、この作品は探偵が黒いシルエット。つまり、探偵が誰だかわからない。そして事件を未然に防ぐことで、解決してしまう…解決?なのかどうかは、少し疑問が残る。カエサルのものはカエサルにということで、犯人に思い切りやり返す探偵。そこは背景にある、遺産相続の話も絡んでくるのだけれど。探偵ものの表面を持った、仁義なき抗争の話だなぁってことで、続く。下巻には真島の兄貴みたいなのとか出てくるのか?笑 執事の橋田さんは、ブラックラグーンのロベルタっぽいイメージ。

9.探偵が早すぎる (下) (講談社タイガ)の感想
上下巻を2日で一気読み。面白かった。映画を観たような感覚。上下巻、2時間じゃあなかなか収まりきらないだろうけど、映像化は難しくない気がする。とすれば連ドラ?(龍が如くのスピンオフでもいけそう。一華=遥で。)。表面では一華の父の四十九日の法要に参列しつつ、機会を伺って一華を暗殺しようとする大陀羅家の面々。上巻は身を潜めたサバイバルゲームだったけど、下巻は大陀羅家のバトルロイヤル。いや、一華の百人組手か。一華は刻命館(テクモのゲーム)に迷いこんだのかってくらい、次々と命を狙われる。お金持ちも大変だな…。

 

10.リバースの感想
オチは途中からなんとなく見当がついていた。本人は納得したというか、府に落ちた感じでしょうけれども、それでも決定打とは言い切れないんじゃないかなぁ。今となっては確認のしようがないわけで。とにかく飲酒運転はダメ!ゼッタイ!各々が自分の主張を信じて疑わない様子は、事故版の「白雪姫殺人事件」だなぁと思った。湊さんは人間のそういう部分を描くのが上手だと思う。罪の意識っていうのは、みんなが根本に持っていて、許しを乞うのか、自分は悪くないとするのか、そのどちらかに傾くのかな。

 

9月も読書楽しみまーす。

(もう半分過ぎてるけどね)

 

 

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著者:ルート


不登校児童生徒のカウンセラーをしています。小学校⚽キャプテン、中学校テスト学年一位から、不登校という分かれ道に迷い混み、苦しみました。あのときの暗さ、冷たさから救ってくれた仲間たち。ありがとう。人生の岐路で、一緒に考えるお手伝いをします。大事な選択は、迷ってもいいんです! NDQメンバーです。
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