16冊読めた2018年12月の読書まとめ

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2018年12月の読書メーター
読んだ本の数:16冊
読んだページ数:3871ページ


1.チア☆ダン 「女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話」の真実 (角川文庫)
女子版のルーキーズって感じか。でもこちらはノンフィクションのようで。不登校の子がエネルギーが少ない子(あるいは発揮できていない子)だとすると、この作品に出てくる子達はエネルギーが溢れんばかりの子達なんだろうな。それを一つに束ねる五十嵐先生。かなり熱血な昔ながらのやり方で、反発も多かったようだけど、このご時世にそれを貫き通しているのはすごいな。例えるなら、「武士道ティーンシリーズ」の磯山香織のような一本気さがある。途中で抜けていった人たちも何かをつかんでいることと信じたい。成功は体験の一部分だと思うから。

2.精神科医は腹の底で何を考えているか (幻冬舎新書)
とても参考になった。著者自身がほとんどのモデルであるが、100人の精神科医の見立てが出てくる。自分も仕事上、生徒の話を聴くことがある。うんうんと頷きながら、とにかく学校をやめたいんですという主張を聴く。ひとしきり聴き終わったあとに、「で、いつ頃から具体的に動き出す?まずは親御さんの説得だと思うけど」と話し出すと、少しずつその勢いも、散りかけの線香花火のようになってしまう。母性的にひたすら聴いて、父性的に次の行動を一緒に考えるというのが今のところフィットしているようだ。もちろん、まだまだ研鑽を積まないと。

3.平成くん、さようなら
極近未来を描いた小説。フィクションだけど、細かいところは近々起こってもおかしくないことがちらほら。最後の結末とか。著者の古市さんによると、平成くんの50%はメンタリストのDaiGoさんを意識しているらしい。平成くんは作中で特ダネにも出演しているし、自身も入っているのだろうな。死やアイデンティティの定義が難しくなる時代がやってきそうだ。OK○○、HEY!○○と問いかける頻度が、会話の過半数を越える時代のことだ。

4.ずるいえいご (日経ビジネス人文庫)
日本語を英語にするとき、いきなり和英するのではなく、まずその日本語をシンプルなものにする。例えば人前で「あがる」なら、「大勢の前で話せない」ことが伝わればだいたいは伝わる。ドラクエの例えが面白かった。英語をひたすら勉強することは、武器や防具を揃えること。でもその使い方をわからなければ、スライムすら倒せない。まず使ってみて、経験を積むことが大事。好きな人が英語しかわからなかったら、必死で勉強するんだろうな。中盤から始まる魔法の箱による言葉の言い換え講座は、高校生の英語ライティングに役立ちそう。

5.1984年 (まんがで読破 MD100)
一つの考えが全てとされる世界は怖い。今の時代、他人事ではない気もする。生産的なスクラップandビルドは必要なように思うけど、そこに悪意が伴うと戦争などになってしまう。疲弊しているときは何かにすがりたくなってしまう。それが洗脳の手口。バイアスを持たないようにするっていうのは、その時点ですでにバイアスがかかっていると聞いたことがある。色んな考えに触れておくためにも、読書は重要だ。

6.泣き虫しょったんの奇跡 サラリーマンから将棋のプロへ
映画の予告編で知って、原作を読んでみた。フィクションかと思ったら、瀬川氏の自伝小説だった。この方を応援する人たちの取り組みで、将棋界のプロ編入制度ができたらしい。本来ならば26歳までに四段に上がらなければ、奨励会を退会しなければならない。厳しい世界だ。小学校時代の恩師の応援の葉書に救われて、瀬川さんはプロ編入試験に勝つことができたようだ。出会いの持つ力は大きい。

7.マンガでわかる! 幼稚園児でもできた! ! タスク管理超入門
これはぜひ家族で共有し、実践したい本。それぞれがより良く生きるためにも、日々の生活を見直す。If-thenプランニングも活用して、この時間にはこれをやると決めておく。時間は多目に見積もる。安定してきたら調整する。絶対にとりたい時間は天引きしておく。毎日必ずやるルーチンワークは、まずやったことをメモしておくとリストが作れる。紙に書いて整理したタスクリストは、幼稚園児でも十分に実践可能。タスクリストは親の大声よりも効果がある。むしろ子どもたちの方が順応が早いのかも。

8.劇場
「おい、永田。お前なんで沙希ちゃんにそんな態度とるねん」言いながら自分の胸がチクリと痛む。気にせず「沙希ちゃんみたいな子、他におれへんぞ」と続けるも、また胸がチクリと痛む。そうか、外からは何でも言えるんだ…。もしかしたら自分も同じようなことを…。胸の痛みの心当たりがあり、はっと目を見開いた自分の目の前で、酔っぱらってか、言われた言葉に堪えてか、顔を伏せたままでいる永田に、不覚にも感謝の気持ちすら浮かんできた。「って、こんな場面思い付いたんやけど、どう思う?」って演劇論を交わしながら、永田くんと飲みたい。

9.新訳 道は開ける (角川文庫)
時間がかかったが、なんとか読み終わった。いつの時代もストレスは万病のもとのようだ。みんな悩んでいる。今できることを今やる。

10.ロジャーズ クライエント中心療法 新版 --カウンセリングの核心を学ぶ
カウンセラーとして関わるときのために、第3章の「治療上のパーソナリティ変化の必要にして十分な六つの条件」を再学習した(無条件の肯定的関心、感情移入的理解など)。勉強を教える学習支援者の立場としては、第7章の「教師としての姿勢」の7つの質問文が参考になる(批判しない。自分自身でいる。認める。好奇心の援助、受容などに関する)。質問のほとんどに「奇跡的に」「イエス」と答えられるならば、若い人びとの大きな可能性を引き出すお手伝いができるだろう、とのこと。時々確認したいなぁ。

11.明日も、こだわらない日にしよう お金と仕事と幸せを「最適化」するメンタルリセット
思考の最適化を目指した本。結果は「能力×コンディション」で決まるというのは納得。能力を極限まで高めてもコンディションが低ければ発揮できない(ウイイレでも調子が↓ならベンチ)。「長所を磨くよりもきれいな五角形を」というのも納得。不登校生徒の支援で考えると、勉強が遅れる心配というのは、とがった心配と思える。授業に出てなければわからなくて当然。まず生活習慣を整えましょう、って思う。小さくても安定している毎日の方がよっぽど大事だ。「迷ったら買ってみる」という方法も取り入れていきたい(だから積み本が増えるのか笑)。

12.大人のための「困った感情」のトリセツ
トリセツだけに、使う本。もやっとしたことがあったときに、この本を開いて、自分の気持ちにラベリングするといいかも。

13.村上春樹への12のオマージュ いまのあなたへ
12人の作者が村上春樹さんの作風をオマージュして書いた短編集。扉ページの次に見開きで、各作者の村上春樹作品との思い出が語られていて、そちらも興味深い。12作の短編集だから、一つ一つのページ数は少なめ。でも読後感はなかなかずっしりハイカロリー。高たんぱく質な作品もあったし、激甘な作品もあった。

14.TWITTERで英語をつぶやいてみる (生活人新書)
なかなか面白いアイデア。twitterで英語を呟くと英語でのコミュニケーションの練習になるとのこと。会話表現特有の表現が学べて分かりやすい。そうだよね、ネイティブの人こそ砕けた表現使うよね。

15.数学ガールの秘密ノート/微分を追いかけて
いい感じ。高校生の微分の学習の導入にはかなり良さそう。後半の福利計算から派生した話は、さっと読んでピンと来なければ、読み飛ばしても大丈夫だと思う。《速さ》はspeedで、《速度》はvelocity。位置のグラフの二次関数を時刻で微分すると、速度のグラフの一次関数になる。

16.1週間で自分にぴったりの人に出会って恋して抱きしめられる
とてもマインドフルに生きてらっしゃるのが伝わってくる。自分の気持ちは正直に伝える。でも自分でも自分のことはよくわからないから、実況中継みたいな感じでいいっていうのは、なるほどなと思った。嫌なことは執着しすぎず、いいことは細かく拾うって感じかな。著者は違うけど、「ドSな宇宙さんシリーズ」とテイストは似てる感じ。目標達成にはタイムラグがあるし、うれしいイベントだけでなく悲しいイベントも人生にはある。素直にマインドフルに過ごしてみよう。2019年からでもぜーんぜん遅くないですね。

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  1. 2019年 1月2日

著者:ルート


不登校の子どもたちの支援者として働いているルートです。中学校1年生の時の不登校体験や大学院時代の休学体験を活かし、同じ悩みをもつ子どもたちの支援者となりました。 メールでお子さんの相談を受けたこともあります。お困りでしたら、何か力になれるかもしれません。

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