こんばんは。ルートです。
ここまで宮下奈都さんの小説を3冊読んだので、感想をまとめます。
ちなみにタイトルのところにある番号は順位ではないです。
一番有名なのは「羊と鋼の森」かもしれませんが、「スコーレNo.4」もおすすめです。
1.スコーレNo.4 (光文社文庫)
「靴から始めるコーディネートには必ず需要がある」麻子は、自分が働く店でそう感じた。幼い頃から麻子たち三姉妹は、家の手伝いをしてきた。しかし祖母によると、「手伝いをしているのは私たちのほうなのよ。-今はまだ小さいあなたたちのために、私たちが手伝っているの」と。祖父の店で、本物を見る目を養ってくれた父。「なんでもできた里子ちゃん(と叔母が教えてくれた)」だった母。1つ下の妹の七葉と、6つ下の紗英、8つ上の従兄の愼。みんなとの日々が土台となって、麻子をいつも支えてくれていた。素敵で魅力的な女性と出会えました。
2.たった、それだけ
親によって、子どもの人生は大きく左右される。でも、順風満帆な家庭で育った子どもが、必ずしも成功するとは限らない。苦労した子どもが、成功しないとも限らない。やっぱり親は親で、子どもは子どもだ。私は8歳から母子家庭で生活するようになった。最近、父親と連絡を交わすようになった。先日30歳になった私に、父が贈ってきたのは、カルピスの詰め合わせだった。彼の中では、まだまだ私は幼い子どもなのだろう。そういえば、この物語の主人公は誰なんだ?ルイ?ルイの父?読む人によって、捉え方が変わってきそうだ。
3.羊と鋼の森
好きなアーティストのライブに行くと、いつもメディアで見る本人以外にも、多くのメンバーが関わっていることに気付く。チームは、思いの外たくさん、日常の中にある。ピアニストと調律師の関係も、その一つだった。プレイヤーは、いつか一線を退く。表舞台から、裏方に回る。ベストなパフォーマンスというのは、文脈によって変わる。誰にとっても最高のものというのはないが、関係性というフィルターを通して感動が生まれてくる。
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著者:ルート
不登校児童生徒のカウンセラーをしています。小学校⚽キャプテン、中学校テスト学年一位から、不登校という分かれ道に迷い混み、苦しみました。あのときの暗さ、冷たさから救ってくれた仲間たち。ありがとう。人生の岐路で、一緒に考えるお手伝いをします。大事な選択は、迷ってもいいんです! NDQメンバーです。
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