2017年10月の読書まとめ

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2017年10月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:2517ページ
ナイス数:334ナイス

 

1.海辺のカフカ〈上〉
面白い。これは田村カフカくんの物語なのか、それともナカタさんの物語なのか、途中からわからなくなってきた。ナカタさんがジョニー・ウォーカーと対峙するシーンは、読み進めるのが辛かった。しかし、ジョニー・ウォーカーの「目を閉じちゃいけない。目を閉じても、ものごとはちっとも良くならない。」「それどころか、次に目を開けたときには、ものごとはもっと悪くなっている」という言葉が、少年たちを昏睡に至らせた何かのように、私の中に染み渡ってきた。

 

2.よのなかを変える技術: 14歳からのソーシャルデザイン入門 (14歳の世渡り術)
コミュニティをつくって、何かを始めるには?ということが書いてある本。昨今は個人の発信力が大きい時代になってきた。よいアイディアは、叶いやすくなっている。仲間を集め、賛同してくれる人を集め、意見を伝えるにはどうしたらいいかということが書かれている。お金がないからできないとか、若いからできないということは、理由にならなそうだ。そういうブロックは、崩せるみたい。その状況にあった方法がある。中高生向けの本のようだが、何かを始めようとしている大人にも参考になりそう。

 

3.そして生活はつづく (文春文庫)
失礼ながら、星野さんのことはあまり知らなかった。昨年「逃げ恥」でヒットした方だなとか、音楽、俳優、出版とマルチに活躍されてるらしいとか、どうやら大きい病気をしたらしいとか、…あれ?これって知ってる方なのかな?能動的に知ろうとしなかったというか、それでも自分のとこまで知れ渡ってきた彼の頑張りを感じるというか…書いていてどんどん失礼になっている気がする。それでも許してくれそうな器量の広さを、この本を読んだ後は感じる。相手を立てるポジション取りが、上手な人なんだろうな。

 

4.たった、それだけ
親によって、子どもの人生は大きく左右される。でも、順風満帆な家庭で育った子どもが、必ずしも成功するとは限らない。苦労した子どもが、成功しないとも限らない。やっぱり親は親で、子どもは子どもだ。私は8歳から母子家庭で生活するようになった。最近、父親と連絡を交わすようになった。先日30歳になった私に、父が贈ってきたのは、カルピスの詰め合わせだった。彼の中では、まだまだ私は幼い子どもなのだろう。そういえば、この物語の主人公は誰なんだ?ルイ?ルイの父?読む人によって、捉え方が変わってきそうだ。

 

5.勉強できる子がやっている片づけの習慣
片づけ上手は、勉強上手で仕事上手。整理、整頓、維持、癖づけのルールで定着するのは、片づけも勉強も一緒。家族の共通のワークスペースがあることで、お互いがわかる。子どもの様子もわかるし、子どもは親の仕事や役割を学べる。東大生にはダイニングで勉強していた人も多いとも聞くが、それは頑張りを見てもらえることによる、被承認欲求と繋がりがありそうとのこと。基本はリセットと習慣化。習慣になるまでは3週間は必要。親がモデルになることで、子どもも片づけを学べる。「片づけなさい」ではわからない。

 

6.羊と鋼の森
好きなアーティストのライブに行くと、いつもメディアで見る本人以外にも、多くのメンバーが関わっていることに気付く。チームは、思いの外たくさん、日常の中にある。ピアニストと調律師の関係も、その一つだった。プレイヤーは、いつか一線を退く。表舞台から、裏方に回る。ベストなパフォーマンスというのは、文脈によって変わる。誰にとっても最高のものというのはないが、関係性というフィルターを通して感動が生まれてくる。

 

7.世界の美しい空港
この本に載っているすべての空港に行って、同じアングルで風景を切り取るとしたら、一体いくらかかるだろうか。その疑似体験を、この本一冊でできるのだから、安いものである。しかし、あくまでも疑似体験だ。いくつかの空港には、実際に足を運んでみたい。僕としては、サッカーのスタジアムにも同様の美学を感じる。

8.カタルーニャの歴史と文化 (文庫クセジュ)
今話題のカタルーニャ。スペインの東、フランスの南に位置し、地中海にも面している。やがて通行の地、交易の地となったカタルーニャは、次第に力をつけていくが、時代によって次々と異なった政体に編入されていく。十六、十七世紀を、歴史家たちは「衰退の時代」と呼んだ。カタルーニャがスペインへと組み込まれていく過程である。動乱のスペインの中でも、カタルーニャ社会は例外的に成長した。今では世界最高を争えるサッカークラブもある。バルセロナは、スペイン代表は、リーガエスパニョーラは、これからどうなっていくのか。

 

9.斜陽―まんがで読破
以前「100分de名著」でちらっと見て、気になって青空文庫をダウンロードしていた。中盤まで進んで、なかなか読了できていなかった。漫画版で読了。最初にいるポジションから、少しずつ交代していく人生と、苦しいポジションに身を置き、一生を終えることの、どちらが辛いのだろうと思った。誰しも、獲得と喪失を繰り返して生きている。かず子が言う、「女がよい子を産むために、戦争や平和がある」という言葉は、重みがある。周りも、よい子を支える立場でいなければならない。その一人として、できることをやっていこうと思う。

 
10.世界の美しい市場
今月読んだ「美しい」シリーズ第2段。ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、アジア・オセアニア、満遍なく紹介されている。「美しい」を感じるメカニズムのひとつに、「自分のパラダイム(文脈)と、あまりにもかけ離れている」というものがあるように思えた。

 
11.グレート・ギャツビー (まんがで読破)
ダークサイドのプリンスのお話かな。展開がとても早かった。細かいところは、小説版を読んでみたい。大富豪は、妬み嫉みも多いんだろうな。自分に反発する力には、より強大な力でねじ伏せるっていうのが、ダークサイド側のやり方なのかな。最後に出てくるギャツビーのお父さん。我が子をジェームズと本当の名で呼ぶ彼の教育で、ギャツビーは大きな力を手にした。最後の仕上げ、「精神を高める」ということがどれだけ大変なことかと学んだ。「流れに押し戻されるボートのように、過去に立ち向かいながら前に進む」のは、本当に大変だ。

 

12.発達障害の子の立ち直り力「レジリエンス」を育てる本 (健康ライブラリー)
この本から学べる、楽になれそうなキーワードをいくつか紹介します。「家庭を心のガソリンスタンドに」「ほとんどできていることを目標に」「苦手分野は人を頼ってもよいことに」「自信がバブル化しないようにほめる」「感情のコントロールではなく、切り替え」「その場を離れるスキルを教える」レジリエンス、ソーシャルスキル、自尊心は、社会性を高めるための3つの柱である。

 
13.直観でわかる数学
今月読んだ本の中でも、抜群に面白い。今年のランキングにも入りそう。「直観でわかる」という部分に偽りはない。そんな感じする、と読んでいて思う。「直感」ではなく、「直観」というところがポイントのように思える。「直感」でわかる、としてしまったら、それはエスパーだ。「直観」とは、あらゆる知識、経験に基づく、思考のテンプレートのようなもののようである。この本を直接生徒たちに読ませても難しい部分もあるであろうが、この本から自分が学んだことを活かして関わっていきたい。数学の点数をあげたいならば、塾に行く前にまずこれを読もう。

 

こんな感じで10月は13冊でした。
ではまた。
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著者:ルート


不登校の子どもたちの支援者として働いているルートです。中学校1年生の時の不登校体験や大学院時代の休学体験を活かし、同じ悩みをもつ子どもたちの支援者となりました。 メールでお子さんの相談を受けたこともあります。お困りでしたら、何か力になれるかもしれません。

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