フィクションとノンフィクションのはざまで『一人称単数』

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登場人物の一人称単数の視点で、あらゆる小説は紡がれる。

 

読み手として小説を読むとき、

それらは全て三人称単数の物語ととらえられそうだ。

 

私以外の、彼、彼女の物語だから。

 

また、作者の体験が反映された文章、

つまりエッセイなどは、「作者さんあなたが主役の物語」、

つまり二人称単数の物語と言えそうだ。

 

村上春樹さんが「一人称単数」というタイトルで書いた「小説」である本作。

読み終わった私は、やや混乱している。

 

小説を読んだはずなのに、エッセイを読んだ感覚になったから。

 

世界と物語の境界線が薄れるこの体験を、もう少し味わっていよう。

 

 

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著者:ルート


不登校児童生徒のカウンセラーをしています。小学校⚽キャプテン、中学校テスト学年一位から、不登校という分かれ道に迷い混み、苦しみました。あのときの暗さ、冷たさから救ってくれた仲間たち。ありがとう。人生の岐路で、一緒に考えるお手伝いをします。大事な選択は、迷ってもいいんです! NDQメンバーです。
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